代償…

自分には特別な力があった。
その力で自分は守ることができた。
大切なものを。
この力を使うときは。
いつも自分が傷ついてしまうけれど。
それでも守ることができる自分に。
納得していて。
満足していた。
だから、決めていた。
大切なものを壊そうとするものを。
すべて排除すると。
その特別な力を使って。
でも、自分は知らなかった。
その力の代償に何が必要なのか。
何故自分はこの力を使えるのか。
それは、自分が犯した大罪のため。
自分が背負った大きな業の証。
自分が何かを守ろうと。
傷つきながら、戦うたびに。
自分が傷つけていた。
大切なものも、この世界も。
そして、そのために大切なものが。
壊れようとしている。
それを知らなかった。
そして、守れていると勘違いをして。
自己に陶酔していた。
やがて、大切なものは壊れてしまった。
二度と戻ることは無い。
そのときに、初めて自分の過ちに気付いた。
力の代償に気付いた。
その代償は、自分が守ろうとしていた全て。
自分が守った結果のすべてだった。



何かに対する代償は常にその価値が大きいものから奪われていくものです。
さて、休日になって久方ぶりにゆっくりと眠ることができました。
何だか社会人になって、休日が無駄に過ぎていくのを感じます。(汗
…無性に寂しいです。(笑