2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

なんでもないこと…

それは自分にとってはなんでもないこと。 ただ、それができるから。 手を差し伸べただけ。 単純に、困っている人がいて。 自分にそれを助けることができた。 ただそれだけのこと。 だから、改めて。 面と向かってお礼を言われると。 どうにも困ってしまう。 …

定められた境…

ここから先は立ち入り禁止。 そんな看板が目の前にある。 誰が決めたのか分からない。 何故入ってはいけないのか分からない。 けれど、立ち入りは禁じられている。 だから、誰も。 ここから先に入ろうとしない。 誰だって、自ら危険に飛び込みたくないから。…

加速する世界…

楽しい時間が過ぎていく。 この時間が何時までも続けばいい。 そう思うけれど。 楽しい時間ほど。 早く過ぎていく。 きっと、それは。 自分がその時間を楽しめた証拠。 人は楽しいとき。 嬉しいとき、幸せなとき。 時間を忘れてしまう。 普段は気になるいろ…

薄氷…

自分はいつも。 薄氷の上を歩いていた。 気を抜けばすぐに。 極寒の水のなかに放り出される。 そんな状態だった。 原因は分かっている。 自分には力がない。 けれど、自分は。 いつも厄介ごとに。 自分から首を突っ込んでいる。 力があれば。 もっと、余裕を…

救いの手…

いままでずっと。 誰かを支えようとしていた。 その結果が空回りになっても。 一生懸命に。 誰かを助けようとしていた。 目の前で誰かが傷つくのが嫌だったから。 だからだろう。 気が付けば、いつも。 自分は傷だらけだった。 それでも、救われる人がいるの…

ソラノイロ…

ふと、空を見上げてみる。 とても蒼く、広い空。 そのまま、空を見ていると。 吸い込まれそうな錯覚を受ける。 身体が軽くなり。 そのまま飛んでいってしまいそうな。 足が地面から離れていきそうな。 不思議な感覚。 きっと、自分と同じ感覚を。 たくさんの…

やってくるもの…

それは何時の日か。 自分の下にやってくる。 絶対に逃れ得ないもの。 それが自分を捕らえるのは。 何時になるのか分からない。 遥か先のことになるかもしれないし。 数時間後かもしれない。 予想することもできない。 けれど、確かに訪れるもの。 そして、確…

二度目…

世界には。 やり直せることと。 やり直せないことがある。 ゲームや仕事など。 失敗しても。 やり直すことができる。 それが簡単にできる。 間違えたら。 失敗したら。 リセットボタンを押せばいい。 けれど、リセットできないものもある。 それはやり直せな…

涙…

いつの間にか。 それは枯れてしまった。 昔は、後から後から。 あふれ出ていたのに。 いつの間にか。 出なくなってしまった。 とても大切にしていたものを。 失ってしまったときも。 自分の心が傷つけられたときも。 それが出ることはなかった。 だからだろ…

儀式…

儀式。 それは刻むもの。 すぐに忘れてしまう人へ。 記憶のそこへ刻み込むためのもの。 それがあるからこそ。 人は忘れない。 大切だったものの記憶も。 忌むべき記憶も。 忘れてはならないものだから。 消してしまってはいけないものだから。 だから、儀式…

笑い声…

暖かな光が漏れる窓から。 とても楽しそうな。 笑い声が聞こえる。 その人たちは。 とても幸せそうに笑い。 その空間には。 希望が満ちていた。 そこにいる人たちは。 とても満たされた気持ちで。 心のそこから。 笑っているのだろう。 自分にもかつて。 同…

流れる光…

ずっと、手探りで歩いてきた。 周りは暗く。 伸ばした手すらも見えない闇。 その中を。 ただひたすら、出口を求めて。 ずっと、歩いてきた。 時には、壁にぶつかったり。 躓いたりして。 傷だらけになることもある。 それでも、いつか。 出口にたどり着ける…

開く世界…

そこは、色のない世界だった。 空は常に灰色で。 ひび割れた大地には。 ごつごつとした岩と。 枯れた木々だけが存在し。 空気は重くまとわり付き。 多くの悪魔が空を舞う。 とても暗く。 とても苦しい世界だった。 そこは自分の心象世界。 何にも興味を持た…

痛み…

自分には。 誰にも分からない痛みを。 感じてしまう。 例えそれを他人に話しても。 理解されることはない。 だから、自分は。 それをひたかくしてきた。 どれだけ苦しくても。 どれだけ辛くても。 外に漏らさないように。 ずっと、押し殺してきた。 その頃の…

優しさと暖かさ…

困っている人がいる。 その人を横目に。 たくさんの人が通り過ぎる。 その中で、たった一人。 そっと手を差し伸べる人がいた。 差し伸べられた人は。 優しさを感じただろう。 人々が出て行く扉を。 ずっと押さえて。 人々を通してくれる人がいた。 誰も当た…

探し物…

とても大切にしていたものを。 どこかに落としてしまった。 それはいつも持っていて。 自分にとってはなくてはならないもの。 それを自分の不注意で。 なくしてしまった。 慌てて探しても。 見つからない。 心当たりのある場所も。 すべて回って。 探したけ…

水底…

遠くに揺らめく光が見える。 濃紺の世界に包まれた中で。 そこだけが、白く。 輝いていた。 けれど、幾ら手を伸ばしたところで。 その光に手はとどかない。 自分は今、沈んでいっているから。 幾らもがいても。 幾ら水を掻き分けても。 浮き上がることはでき…

消えていく…

それまで、強く存在を主張していたものが。 静かに、何の痕跡も残さずに。 消えていった。 後に残るのは、一片の侘しさと。 空虚な場所。 その場所が徐々に埋まるにつれて。 そこにかつてあったものが。 その存在の記憶すらも。 消え去っていく。 世界にある…

安らかに…

いつも忙しかった。 何かと慌しかった。 だからだろう。 たまに訪れる。 小さな平穏が。 何よりも希少だと感じた。 忙殺される日々を忘れ。 麗らかな日に身を任せて。 ゆったりと。 全身で時の流れを感じる。 時より吹く風が心地よくて。 自分をまどろみに誘…

剥落…

絶対に取れることはない。 そう思っていた。 あらゆる状況に対応するために。 いくつもの仮面を用意して。 その仮面をつけて。 いくつもの役割を演じ続けた。 誰にも、それを。 縁起だと悟られないように。 できるだけ自然に。 きっと、誰も気付かなかっただ…

報い…

もう、一度決めてしまった。 決めて、踏み出してしまった。 そして、踏み出したその瞬間に。 自分が行き着く先が決まった。 それは、自分が望んだこと。 けれど、そこへ行き着くまでの過程で。 いくつもの障害があった。 その障害を乗り越えたことで。 生み…

みなもと…

強くなろうとする。 守ろうとする。 戦おうとする。 前に進もうとする。 人の行動はまさに千差万別。 だけど、その根源は。 すべて同じもの。 何かをしようとする。 その欲求。 その想い。 それが、すべての行動の原理。 きっと、世界の。 どんな善人でも。 …

遠い場所…

ずっと近くにいると思っていた。 手を伸ばせば触れられるほどに。 だから、いつも一緒に笑って。 一緒にいられるのだと思っていた。 でも、本当は違った。 とても近くに感じていたのは。 錯覚だった。 本当は、ずっと遠い遠い場所で。 自分の知らないことが…

卵…

そのときは近付いている。 少しずつ、確実に。 それが楽しみだった。 今、まさに始まろうとしている。 その瞬間を眼にするのが。 そして、それがこれから。 どういう成長を遂げていくのか。 それを見届けたかった。 今自分が手を貸して。 殻を破るのを手伝う…

使い方…

道具も力も。 その存在自体に善悪はない。 人を傷つけるために生まれたものでも。 使い方次第では。 人を守ることができる。 逆に、人の役にたつために生まれたものも。 使い方次第では。 人を傷つけてしまう。 大切なのは。 手にした力を、道具を。 自分た…

一期一会…

誰かに出会う。 きっと、そのことは。 いくつもの偶然が重なって。 起こりえたこと。 それは小さな奇跡。 きっと、数値で表せば。 天文学的なものになるだろう。 だからこそ。 出会いは大切にしなければいけない。 同じ奇跡は二度と起こらないから。 もし、…

陽だまり…

そこはとても暖かな場所。 心地よくて。 とても落ち着いて。 優しい時間が流れる。 そんな場所。 柔らかい日差しが。 暖かな陽だまりをつくる。 とても心が安らぐ。 そういう場所。 自分はそんな場所が欲しい。 何も偽ることなく。 どんな自分でもいられる場…

駆り立てる…

どれだけ哀しくても。 それを続けようとする人がいる。 どれだけ苦しくても。 それをなそうという人がいる。 いったい何が。 彼らをそこまでさせるのだろう。 彼らを駆り立てるものが何かは。 彼らしか知らない。 けれど、彼らがひどく。 危うく見えてしまう…