2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

変わり行くもの…

いつもそこにあった。 そこにあるのが当たり前だった。 それは普遍なものだった。 どんなに時間が過ぎても。 どんなに人が変わっても。 それは変わらなかった。 でも、すべてのものに終わりがあって。 終わりは何かを生み出す。 そして、それはすべて同じ事…

きれいごと…

誰も傷つけたくない。 幸せでいたい。 穢れたくない、奪いたくない。 失いたくない。 そんなきれいごとばかりを並べていた。 けれど、現実はそんなに甘くはない。 生き抜くために。 守り抜くために。 やるべきことがある。 やらなければいけないことがある。…

存在理由…

いつも考えていた。 自分の存在意義を。 自分が生きている意味を。 友人はいる。 でも、彼らにとって。 自分が自分である必要はあるのだろうか。 彼らとであったとき、その場所に。 自分ではなく、別の誰かだったら。 それでも、きっと彼らは友人になってい…

Wiederholung…

日が暮れて、一日が終わる。 いつもと同じ日々。 今日が終わって、また次の今日がやってくる。 それの繰り返し。 自分は今までにいったいどれだけの今日を繰返したのだろう。 時にはいつもと違う今日もあった。 けれど、多くはいつもと同じ。 いつまでも、今…

幻の世界…

雪が降っていた。 既に真っ白に染まった世界を。 更に白く染め上げるように。 駸駸と、ひらひらと。 そこに誰かがいた。 それは、自分であって自分でない。 でも、確かに存在する自分。 その世界で、自分は一人だった。 雪に埋められた世界に。 たった一人で…

もう一度…

幸せだった。 大切なものがあって。 大切な人がいて。 何も怖くなくて。 自分は何でもできる。 そう感じていた。 でも、それは壊れた。 一瞬にして、全てが壊れてしまった。 大切なものをなくした。 大切な人もなくした。 あれだけ自信があったのに。 あれだ…

幸せの時間…

なんでもない時間。 誰にでもあって。 誰もが気付かない時間。 ささやかだけど。 とても、貴重で。 そんな時間を得るために。 必死にがんばる。 自分の目標のために。 自分の大切なもののために。 自分が今できることを精一杯やって。 その合間にできる何気…

何を想う…

自分がとても苦しかったとき。 とても、辛くてどうしようもなかったとき。 その人に出会った。 その人は、いつも笑っていた。 自分がとても安心するような顔で。 その人が傷つけられたときも。 自分がとても苦しかったときも。 いつも、暖かい笑顔でいた。 …

重い枷…

長く歩き続けていた。 希望があるという場所を目指して。 冷たい雨が降る中でも。 灼熱の熱砂の中でも。 自分を戒めている鎖を引きずって。 両足には重い枷。 鎖も枷も決して外れることはない。 自分は罪を犯してしまったから。 その償いをしなければいけな…

暗闇の螺旋…

自分が守ると誓った。 大切な人たちとの、大切な時間を。 自分は戦うことができたから。 その力があったから。 だから、戦った。 自分のすべての力を使って。 脅かすものを退けた。 けれど、その代償は大きかった。 大切な人を失った。 自分が守るべきだった…

枯れた涙…

記憶の中で、誰かが泣いていた。 溢れる涙をぬぐいながら。 声を上げて、小さな子どもが泣いていた。 それは、幼いころの自分。 とても素直に泣いていた。 きっと、とても哀しかったのだろう。 とても辛かったのは覚えているから。 でも、それから時間が経っ…

留まる歩み…

今まで、がむしゃらになっていた。 自分が選んだ道の中で。 その最終地点を目指して。 長い時間をかけて。 膨大な労力を払って。 傷ついて、悲しんで、憎んで。 泣いて、笑って、安らいで。 いろんなことを経験しながら。 いろんなものを失い、手に入れなが…

振るえ振るえ…

ある日、ある時の出会いを切欠に。 自分はどんどんと変わっていった。 それまでは、後ろ向きで。 自分に自信が持てなくて、自分が嫌いで。 自分の不幸に酔いしれていた。 自分は悲劇の主人公なのだと。 でも、あの日。 あの時、あの場所で、出会った。 きっ…

また会いましょう…

自分が過ごした時間の中で。 あのときに始まった時間が。 一番大切だと思う。 それまで過ごしてきた時間と違い。 自分が胸を張って振り返ることのできる時間。 これまでの空虚な記憶と違い。 隙間がないほどに埋め尽くされた記憶。 けれど、始まりがあれば。…

笑えばいいと思うよ…

全てが始まってから。 長い時間が経った気がする。 いろんなものに流されて。 そのたびに、何かを学んで。 つかんで、見て、失った。 だからだろうか。 全てが始まってからのことが。 鮮明に記憶に刻まれている。 多くのものを失っても。 これから、何を失う…

理不尽な世界…

いったい、世界はどれだけ理不尽なのだろう。 人と同じ事を、同じようにやっても。 自分だけがうまくいかない。 何かを求めれば。 同じだけ何かを失い。 何かを失っても。 何かを得るわけでもなく。 自分の思い通りに行くことはなくて。 少しだけ、嬉しいこ…

A piece of Heart…

ずっと、探していた。 どこを探しても見つからなかった。 眼を向ければ、そこにはいつも半分だけ。 なくしたのではなく。 自分で、少しずつ組み立てていった。 パズルのように。 長い時間をかけて、世界中を巡って。 半分だけ見つかった。 半分はどこにもな…

砂の上…

小さいころから。 必死になって、作ってきた。 小さな手で、必死にかき集めて。 崩れるたびに、それを直して。 どんなに時間が経っても。 どんなに汗を流しても。 中々完成しなかった。 でも、ようやく終わりそうだった。 もう少しで、終わるはずだった。 け…

帰るべき場所…

野心があった。 これまでの自分がひどく惨めだから。 世界の誰よりも幸せをつかんでやろうと。 この世の全てを手に入れてやろうと。 そして、必死になった。 勉強をして、戦って。 どんな手段を使っても、上に上りつめ。 長い時間がかかったけど。 たくさん…

おかえりなさい…

ずっと独りだった。 独りで戦って。 独りで生きて。 誰にも迷惑をかけずに。 誰とも関わらずに。 でも、あるとき、仲間ができた。 無条件に彼らを信頼することはなかったけど。 時間がそれを解消した。 そして、彼らとつるむのが楽しかった。 独りでいたころ…

散り行くもの…

道の真ん中に桜が咲いていた。 その身を淡い花で飾り。 風が吹くたびに、散っていく。 そんな風景を見ていて、哀しくなった。 なぜだろう。 花は咲けば、散っていくのが当たり前なのに。 何がこんなに哀しいのだろう。 そして、気が付けば泣いていた。 驚い…

響き渡る鐘…

眼に入るのは闇ばかり。 吹き付けてくる風は凍えるほど冷たく。 容赦なく、自分の希望を奪っていく。 右も左も分からない。 そんな中で、絶望しかけていた。 自分がどこにいるのかも分からず。 どこに進めばいいのかもわからない。 きっと、このまま終わって…

やさしくない世界…

大切なものが自分の手からこぼれていく。 どんなに必死にかき集めても。 どんなに必死につなぎとめようとしても。 まるで砂のようにさらさらと。 この手からこぼれていく。 自分の力で集めたものが。 苦しい思いをして。 哀しい思いをして。 やっとのことで…

仮初の憩い…

皆が笑っている。 でも、自分は笑っていない。 自分にはそれが何故笑えるのか分からない。 けれども、笑っていない自分は浮いてしまう。 だから、無理やりにでも笑う。 皆が泣いている。 でも、自分は泣いていない。 自分には何故それが哀しいのか分からない…

答えはない…

穏やかな夜だった。 いつもと変わらない。 昨日の延長である今日の終わりだと思った。 そんな日々がこれからも続いていくと思っていた。 けれども、違った。 自分がずっと知りたいと思っていた疑問。 けれども絶対に知りたくないと思っていた疑問。 自分の中…

自分の手…

暗闇の中、自分の手を見つめてみる。 いつもと変わらない、自分の手。 紅い血が流れていて。 五本の指がある。 この手は何のためにあるのだろう。 自分はこの手で、たくさんのことをしてきた。 いろんなものを壊した。 形があるものも、形がないものも。 そ…

正しいこと…

大切な人がいる。 その人が傷ついたときには、そばにいて。 その人を癒して。 その人が傷つけられそうなときには。 その人を守るために戦った。 その人を守ることが自分の正義で。 その人が笑ってくれていることが。 自分にとっての最大の幸福だった。 けれ…

自由気ままに…

自分にのしかかっている重圧。 それはとても重くて、とても大きい。 それは独りで支えるにはあまりにも辛いもの。 でも、そこから逃げ出すことはできない。 その重圧を放棄することもできない。 だから、きっとこの重圧は。 自分が終わりを迎えるそのときま…

信念の元に…

人は、選んだ道が苦難の道のとき。 必ず、後悔する。 誰だって、苦しいのは嫌だから。 誰だって。辛いのは嫌だから。 道を選んだのは、その先に幸があると思ったから。 そこに、自分の求めるものがあると思ったから。 だから、道を選んだのに。 そこにあった…

ロジック…

この世界で生きていて。 誰もが経験すること。 選択を迫られて。 そこから逃げ出すこともできない。 そんな状況であるとき。 人は誰しもが願う。 どちらが正解なのだろう。 未来が分かったら良いのに。 失敗したくない。 そして、どうしようもなくなったとき…