2007-01-01から1年間の記事一覧

終わり…

沈んでいく太陽。 もうすぐ、光が消えて、闇が訪れる。 その闇は、新しい始まりを運んできてくれる。 穏やかに、ゆっくりと、光が闇に変わっていく。 静かで、喰らい闇だけど。 どこか柔らかで、やさしい。 静かに広がる闇の中で。 ゆっくりと眼を閉じて。 …

どこまでも続いていく…

風が世界を渡っていく。 幾億年もの間繰返されたこと。 世界が生まれ、鼓動をはじめたときから。 今までずっと、繰返されてきた。 雲が世界を渡っていく。 同じ雲はひとつとしてないけれど。 いつもいつでも繰返されてきたこと。 海で生まれて、雨を降らせ、…

自分の居場所…

いつも自分は欺いていた。 いつも偽りの自分を演じていた。 偽りの自分が崩れてしまうと。 誰からも必要とされないと感じていた。 だから、気を休めることなく。 偽りの自分を演じ続け。 誰かを欺いていた。 けれども、いつまでも続けることはできない。 鳥…

試練のとき…

人の道はたくさんのものがある。 そこにはたくさんの感情がある。 喜びも、悲しみも、憎しみも、怒りも。 人の道は決して平坦ではない。 喜怒哀楽、浮き沈み。 その中にはとても辛いときがある。 我慢できないほどに苦しいときがある。 何をしても、苦しみか…

過去の話…

世界には歴史が存在する。 そこにはたくさんのドラマがある。 血でつづられた物語、涙でつづられた物語。 幾千、幾万、幾億もの物語。 そして、それは人も同じ。 長いようで短い人生の中で。 時には涙や血を流し。 それぞれの物語を描いていく。 でも、中に…

戦いの狼煙…

ある占い師は言う。 すべての事象は決められていた。 その人が生まれたときから。 すべては運命であり。 それに逆らうことはできない。 自分でも気付かないうちに。 人は決められた道を進んでいるという。 運命という抗うことができないものに。 でも、自分…

親しき友…

彼らと会うと、いつも笑っていられる。 自分がいつもより安らいでいるのが分かる。 彼らには、心を許しているのだろう。 彼らのそばはとても温かくて。 とても居心地がいい。 彼らと出会ったころは。 こうなることはなかった。 独りでいたほうが楽で。 わず…

終わりの時間…

崩れ始めている世界。 自分に残された時間は分からない。 自分ができることはすべて手を尽くした。 けれども、もうどうにもならない。 だから、すべてを諦観し。 心を凍りつかせて。 終わりが訪れるのを待つ。 そんな人がいた。 その人はきっと世界一不幸な…

壊れ行く世界…

自分が生きている世界。 自分だけの世界。 自分と共に生まれ。 自分と共に終わる世界。 生まれたそのときから。 世界は端から崩れている。 それから、長い時間が経った。 今も世界は続いている。 けれど、確実に狭く、小さくなった世界。 この先、いつまで世…

大切な時間…

時間は戻すことができない。 過去にさかのぼり、やり直すことができない。 一度過ぎてしまえば、そこまでの存在。 だから、自分は時間を大切にする。 辛いことも、嬉しいことも、哀しいことも。 全てが自分の時間だから。 過去には、いくつもの辛い思い出が…

やさしい気持ち…

何故だろう。 少しだけ世界がやさしく見えた。 冷たい風も少しだけやさしく。 まぶしい太陽も、やさしく照らす。 夜の闇は、穏やかに眠りに包み。 星の光は、やさしく瞬く。 自分にどんな変化が起こったのだろう。 あれほどとがっていた気持ちも。 あれほど…

風の向くまま…

さわさわと風が吹く。 どこから来て、どこへ向うのか。 やさしく、心地よい風が吹く。 全てを包み込み。 世界を走る風。 その風に乗って。 風に身を任せて。 世界を旅してみたい。 そこで見るものはどんなものだろう。 自分の知らない世界が広がっているのか…

傷ついた翼…

それは翼を持っていた。 とても大きくて、綺麗な翼。 力強く羽ばたき。 空を自由に行く。 そんな翼を持つものに見とれていた。 ある日、それは地にいた。 いつものように、雄大に。 力強く羽ばたく姿ではなく。 傷ついた姿で。 とても弱く見えた。 それでも…

やさしい光…

世界に満ち溢れる光。 それは、とてもやさしくて。 とても、暖かい。 でも、大切なものを失った日から。 光を拒絶してしまった。 あの光が、自分を笑うようで。 自分を焼き尽くすようで。 とても耐えることができなかったから。 そして、いつの間にか、闇に…

自分になる…

自分のことは自分が一番知っている。 当たり前のことだ。 でも、自分のことをすべて知っているだろうか。 きっと、誰でも自分の知らない自分がいる。 自分にすら知られていない自分。 自分は本当に自分という人間なのだろうか。 本当はまだ、自分になりきれ…

届かない夢…

自分はこうありたい。 自分はこうしたい。 そんな夢を描いていた。 先に待ち受ける挫折や絶望も。 かすんで見えるほどの希望。 そして、歩き始めた道。 けれども、現実はそんなに甘くはない。 いくつもの困難があった。 そのたびに、必死になって。 自分を騙…

久しぶりのこと…

昔はいつもしていたこと。 自分の生活の一部になっていて。 それがなくなることはなかった。 自分がどんな状態でも。 どんな場所でも、時でも。 いつもしていたこと。 それがいつの間にか、遠ざかっていた。 いつかは分からない。 何故かも分からない。 ただ…

自分の言葉…

誰かが言った言葉。 その言葉は格好良くて。 そんな言葉を言える人に憧れた。 でも、どれだけ言葉を真似しても。 決して、同じになることはない。 言葉は表面だけでなるものではないから。 その言葉に篭められた思いがあって。 初めて、意味を成すから。 そ…

前に進める…

自分ひとりで何でもできると思っていた。 これまでも、そしてこれからも。 自分はいつも一人だったから。 誰も、自分を見てくれていないと思ったから。 でも、本当は違った。 自分をいつも支えてくれる人がいた。 自分をいつも見てくれている人がいた。 だか…

裏の裏…

人は表と裏がある。 何かを悟られたくないとき。 何かを隠したいとき。 人は真実を裏に隠し。 嘘で表を固める。 だから、人は裏を読もうとする。 けれど、巧妙なうそつきは。 表と裏、どちらも嘘で固める。 どれだけ裏をかいても。 どれだけ、表の裏を見抜い…

いつかの夢…

あるとき、思い出を見つけた。 そこにいたのは、昔の自分。 無邪気に笑い。 穢れをあまり知らない自分。 自分が好きなものが、自分の夢だった。 きっと、周りの人から見れば戯言なのだろう。 人に語れば、一笑に付してしまう。 けれども、あのころの自分は当…

休息のとき…

自分で歩く道を決めたときから。 長い時間が経った。 振り返ってみると、たくさんの記憶たち。 そして、自分が歩いてきた道が続いている。 今までひたすらに、がむしゃらになって。 今の道を進んできた。 全力で走って、ひたすら歩いて。 だからだろうか。 …

戦うもの…

あの時は、たくさんの仲間がいた。 共に笑って、泣いて、歩く。 阻むものを退け。 必死になって生きていく仲間がいた。 けれども、自分が弱かったせいで。 自分に覚悟が足りなかったせいで。 仲間と離れてしまった。 あの人は今も戦っているのだろう。 今も…

誰かを信じる…

小さなころに約束したこと。 ずっと一緒にいよう。 ずっと、これからも仲間でいよう。 それにうなずき、交わされた約束。 今まで、仲良くしていた。 変わることなく、いつまでも。 けれども、唐突に別れはやってきた。 そして、それから疎遠になってしまった…

何も変わらない…

あるとき、誰かに呼ばれた。 今まで独りでいたから。 とても寂しくて。 彼らのところに向った。 そして、独りではない時間を楽しんでいた。 けれども、彼らは何も変わらない。 自分が輪に入った後も。 それまでのときも。 まるで自分の存在がないかのように…

旅立つとき…

いつも自分のそばにいた。 誰よりも自分を知っていて。 誰よりもその人を知っていた。 その人がそばにいるのが当たり前で。 その人がそばを離れることはありえないと思った。 いつも、一緒に笑い。 一緒に、泣き、怒り、生きた。 喧嘩もしたし、仲直りもした…

掲げるもの…

自分が欲しいものを見つけた。 それを手に入れようと誓った。 強い意志を瞳に宿し。 絶対の信念と折れない心で。 その道を歩いていく。 自分の全てをかけて。 しっかりと前を見つめ。 一歩一歩を踏みしめて。 力強く歩いていく。 道を阻むものを越えて。 そ…

The museum of Memory…

いつの間にか、今にいた。 確かに、過去の記憶がある。 けれども、それは瞬の間に過ぎ去ったような。 そんな気がする。 記憶の中には自分がいて。 確かに、過去の事象一つ一つに関わっていた。 自分の覚えていないことは、写真があった。 今の自分とどこか通…

歪んだ景色…

視界を埋め尽くす、広大な景色。 心を和ませ、現世の不浄をやわらげてくれる。 そんな景色が昔は見えていた。 自身の眼にしっかりと。 しかし、いつしか景色が歪んでしまった。 レンズを通したかのように歪み。 不浄を和らげていたはずの景色が。 新しい不浄…

羽ばたけ空へ…

ある日気がついたら、籠の中にいた。 狭くて、冷たい籠の中に。 外に出ようと思っても。 扉は硬く閉ざされ、外に出ることはできない。 何故自分はここにいるのか分からない。 必死に逃げようとしても、自分を傷つけるだけ。 いつしか、逃げることに疲れてし…