2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

小細工…

人は平等ではない。 力があるもの、器用なもの、文武両道なもの。 人には才能があり、努力では才能を超えることはできない。 そういう人がいた。 確かにその通りだと思う。 支配する人や支配される人。 強い人、弱い人。 いろんな人がいて。 いろんな道を歩…

出会いと別れ…

初めてその人と会ったとき。 特に何かを感じることは無かった。 自分たちは、どこにでもいる。 普通の他人でしかなく。 大切な存在ではなかった。 それから、時間が経ち。 何度も顔を合わせ。 経験や時間を共有するたびに。 少しずつ絆が結ばれて。 やがて、…

何のため…

人は力を欲している。 自分の夢をかなえるため。 自分の欲望を満たすため。 力はいろんなことに使われる。 力は力でしかない。 単純なもので。 それ以上でもそれ以下でもない。 力の性質が変わるのは。 使う人が違うから。 力を使う人が。 どういう風に力を…

洗い流す…

自分が過去に犯した罪。 自分がしてしまった間違い。 それらを消すことはできない。 それがどんなものでも。 過ぎてしまったことで。 それを挽回することはできないから。 だから、自分は過去を背負って。 生きていかなくてはいけない。 自らの罪を背負って…

崩壊のとき…

途中まではとても順調だった。 挫折や苦しみもあったけど。 未来が明るく見えて。 希望に満ちていた。 このまま全てがうまく行って。 目的を遂げることができると思っていた。 でも、いつの間にか。 少しずつ、崩壊が始まっていた。 きっと、どこかで崩壊の…

思い知った…

自分は昔とても弱かった。 襲ってくるものに対して。 ただ怯えて、隠れることしかできず。 誰かに守ってもらっていた。 やがて、自分は知った。 自分が守られていることで。 傷つく人がいることに。 だから、守られなくてもいいように。 強くなることを決意…

対立…

とても仲がいい友人がいた。 自分が安心できる少ない人物で。 彼と組めば、大抵のことはできた。 きっと無二の親友というやつだろう。 自分にとって大切な存在で。 最も信頼できた。 けれども、全てが変わってしまった。 自分は、自分の正義に従って。 自分…

誤解…

人はどうしても思い込みをしてしまう。 相手にはそんなつもりが無くて。 本当は仲良くしたいだけなのに。 攻撃的に見えてしまう外見と。 タイミングがずれてしまえば。 それは大きな敵として映ってしまう。 そうして、攻撃されてしまえば。 本来かみ合うはず…

自分の意思…

自分は今まで流されて生きてきた。 何を決めるのも。 誰かに言われたことを決めて。 自分の意思では選ばずに。 そうして、何かに巻き込まれては。 何とかしようともせずに。 ただ文句を言って。 怯えているだけ。 でも、自分と同じだと思っていた人が。 しっ…

寄生と共生…

誰かに依存し。 全てをその人に任せ。 自分は何もせず。 ただ陰に隠れている。 それは、人に寄生しているのと同じ。 自分だけが利益を得て。 相手は何も得することなく。 時に、そのせいで苦しんでしまう。 寄生は人を蝕む。 ただ、誰かに依存はしているけど…

不器用…

自分はとても不器用だ。 人よりも遅いし。 誰かみたいに全てがうまくいくわけではない。 人の何倍も苦労して。 出来上がるものは皆と同じ。 現状を変えようとしても。 それがうまくいくことはない。 全てを器用にこなす人が羨ましい。 自分が苦労して。 よう…

捨てるもの…

ある日、掃除をしていたら。 古いものが出てきた。 過去に自分がそれで遊んでいたもの。 そして、それはもう機能しない。 今の自分には不要なもので。 それを捨てようかと思った。 けれども、それには。 過去の自分の思い出が詰まっている。 自分が過ごした…

プライド…

自分にはなすべきことがある。 それは、とても大切なことで。 それを完遂することが。 自分の目的。 だから、自分は。 その目的のために。 自分のできることをすべてやってきた。 自分の力をすべて注ぎ込んで。 自分の持っているものをすべて対価にして。 そ…

初めの頃…

これまでの環境から。 大きく変わって。 全く違う環境になる。 右も左も分からなくて。 知らない事だらけで。 自分がどうしていいのか分からない。 教えてくれる人はいるけれど。 何を言っているのか分からなくて。 余計に混乱してしまう。 まるで自分ひとり…

壊れるもの…

長い間、時間をかけて作られたもの。 そして、自分と誰かをつなげてきたもの。 それが壊れようとしている。 切欠はつまらないことだった。 自分と相手に小さな行き違いがあった。 そこからどんどん傷は大きくなり。 ひび割れてしまった。 そして、今取り返し…

弱い自分…

自分はかつて。 弱かったがゆえに。 失わなければいけなかった。 襲い来る脅威から。 守ることもできずに。 抗うこともできずに。 奪われ、失うしかなかった。 だから、力を求めた。 次は失わないで済むように。 次は退けられるように。 強くなることにした…

変わらないもの…

例えば、自分が。 今、これまでのすべての記憶を失って。 自分が何ものかも分からず。 周りの誰も分からなくなって。 そんな状態で暫らく生活することになったら。 どうなるだろう。 きっと、何も分からず。 誰も信用できずに。 不安な日々が続くだろう。 そ…

真実と偽り…

一度、真実の世界で。 自分は絶望した。 どんなことをしても幸せになれず。 常に冷たい現実を突きつけられ。 詐称と欺瞞に満ちて。 一筋の光すらも届かない。 そんな真実の世界に。 絶望した。 だから、自分は偽りの世界に逃げ込んだ。 そこは、偽の世界だけ…

形代…

いつも自分を守ってくれた人がいた。 どんな危険なときでも。 自分を大切に扱って。 守ってくれていた。 その人の全てをかけて。 その絶大な力を駆使して。 でも、その人はいなくなった。 自分を守ってくれる物が無くなった。 だから、自分自身で守らなけれ…

鏡写し…

鏡を覗き込んでみる。 そこに映るのはもう一人の自分。 自分と全く同じ姿をしていて。 自分が笑えば。 もう一人の自分も笑う。 でも、全てが同じというわけでもない。 自分が右を向けば。 もう一人の自分は左を向くように。 鏡は反対のものを映し出す。 外見…

繰り返し…

何度も何度も。 同じ事をずっと繰返している。 終わりが見えない。 無限に繰返されるループ。 それを脱しようと。 いろんなことをしてきた。 けれども、それはただの経験になるだけで。 結果に結びつくことが無かった。 延々と続く時間。 同じ結末を繰返す物…

終わり方…

もし、自分の目の前に。 死神が現れて。 自分の命を刈るといわれたら。 自分はどうするだろうか。 命乞いをして、見逃してもらおうとするか。 眼を閉じて、静かに終わりを待つか。 それとも、死神を退けようとするか。 自分が人と呼ばれる存在である限り。 …

使い方…

自分は何かを変えることができるほど。 大きな力を持っているわけではない。 とても弱い力しかなくて。 それだけでは、自分を守ることで精一杯。 でも、小さな力でも。 使い方を変えれば。 大きな力を打破することができる。 それは最低限のリスクで。 最大…

ここから…

ようやく手に入れた。 長い間、探し続けて。 求めて止まなかったもの。 どれだけ探しても。 カケラすらも見つからず。 自分にとっては幻に等しかったもの。 それが、ようやく手に入った。 そして、ようやく始まる。 自分が考えていたこと。 自分が望んでいた…

正しいこと…

自分は絶対に譲れないものを持っている。 それは、自分の中の正義と呼べるもの。 だから、自分は正義に従って。 自分の行動を決めている。 でも、自分の大切な人が。 自分の正義に反することをしていたら。 自分はどうするのだろう。 自分の正義を貫いて。 …

責任…

望もうと、望まなかろうと。 人として、この世界に生まれてきた。 そして、これまできちんと生きてきた。 それまでに辛いことがあって。 苦しいことがあって。 これから先にも何も無い。 だからといって。 安易に滅びの道を選ぶ。 安直に、終わりを望む。 そ…

再生…

一度壊れてしまったもの。 切れてしまったもの、なくしてしまったもの。 そういうものをもう一度元通りにする。 それは、不可能に近い。 壊れてしまった瞬間に。 それは、世界から存在が消えてしまう。 例え、同じ見た目をしていても。 きっと何かが違ってく…

滴る…

今まで頼っていたものから。 突然引き離された。 自分は元の場所へと引き戻され。 再び、災禍の日々を送った。 何も感じず。 何も無い日々。 そうしていると蘇ってくる。 頼っていたもののそばで暮らした時間。 自分にとってはとても新鮮で。 毎日が何かの発…

回りだす…

小さなこと、大きなこと。 いろんな原因が積み重なって。 いろんな条件が積み重なって。 それは少しずつ。 回り始める。 今まで止まっていたものが。 回り始めることで。 歴史は少しずつ動き始める。 今動き始めたものが。 何時まで動き続けるのか。 それが…

仲間…

自分は自分の願いのために。 旅を始めた。 その旅の終着で。 願いが叶うと聞いたから。 どうしても叶えたい願いのために。 旅を始めた。 でも、楽な旅であるはずもなく。 とても辛い、苦しい旅だった。 自分ひとりで乗り越えることができず。 戸惑っていた。…