相反するもの…

人は誰かを信じようとする。
誰かを信じて、心を許そうとする。
しかし、それには大きな壁がある。
それは疑惑。
人の心を覗くことはできないから。
自分は信じて、心を許しても。
相手が同じであるとはいえない。
表面はそう感じていても。
隠れたものがどうかは分からない。
だから、人は不安になる。
この人に心を許しても。
いつか裏切られるのではないか。
陰では自分を悪く言っているのではないか。
どうしてもそう疑ってしまう。
特に、過去に裏切りに合った人ならば。
それがどんなに辛いことか分かるから。
それは、心を切り刻まれるかのように。
自分の信じていたことが、いとも簡単に崩れてしまう。
そうして、また傷つくのが怖くて。
人を信じることができなくなってしまう。
けれども、人はどうしても誰かのぬくもりを求める。
独りでいることは、寂しいものだから。
極寒の地に独りで放り出されるようだから。
それが分かっていても。
ふたたび傷つくのが怖い。
それは相反するもの。
信じようとする心。
傷つきまいとする心。
それをどうするかは自分次第。
それは決して人には決められないことだから。



昨日まで信じていたものが突然今日に裏切られることはよくあります。
私も何度か人間不信になりかけました。
そして、こんなにひねくれた人間になってしまったのです。(汗