砂の上…

さいころから。
必死になって、作ってきた。
小さな手で、必死にかき集めて。
崩れるたびに、それを直して。
どんなに時間が経っても。
どんなに汗を流しても。
中々完成しなかった。
でも、ようやく終わりそうだった。
もう少しで、終わるはずだった。
けれども、それは崩れた。
あっけなく、今までの自分をあざ笑うかのように。
砂上にある砂でできた楼閣が。
波にさらわれて、あっという間に消えるように。
自分の目の前で、脆くも崩れ去った。
後に残ったのは、今まで必死にかき集めたものだけ。
自分が築き上げてきたものを形作っていたもの。
それが、むなしく横たわっている。
何も考えられなかった。
どうすることもできなかった。
そして、自分はただ泣いていた。
泣きながら、もう一度作り直そうとした。
でも、きっと時間は足りない。
残されが時間が僅かなのだから。
それでも、泣きながら、もう一度作り直していた。
それから、どれくらいの時間が経っただろう。
いつの間にか、誰かが作るのを手伝ってくれた。
一人、また一人とどんどん増えていった。
その人たちは、泣いている自分を癒して。
自分と一緒に汗を流しながら。
自分を支えてくれた。
そして、これまでよりも早く。
それは完成した。
支えてくれた人たちは、かけがえのない仲間だった。
だから、彼らと笑った。
築き上げたものを誇らしく見上げながら。



連休も終わりましたね。(笑
明日からはまた仕事です。(汗
そういえば、今年の成人式も荒れたのかなぁ。