A piece of Heart…

ずっと、探していた。
どこを探しても見つからなかった。
眼を向ければ、そこにはいつも半分だけ。
なくしたのではなく。
自分で、少しずつ組み立てていった。
パズルのように。
長い時間をかけて、世界中を巡って。
半分だけ見つかった。
半分はどこにもない。
でも、当たり前だった。
それは、あの人が持っていたから。
自分と同じように、半分だけ持ったあの人。
だからだろう。
あの人と仲良くなったのは。
いつも一緒にいて。
少しずつカケラをあわせながら。
一緒に過ごしていった。
けれど、気が付いた。
あの人と自分のをあわせても。
ひとつだけ、隙間があった。
それは、たった一つの小さな隙間。
でも、なぜか凄く大きく感じた。
だから、必死になって探した。
昔と同じように、世界を回って。
人に尋ね、手を貸してもらいながらも。
でも、見つからなかった。
そして、時間もなかった。
自分も、あの人の時間も終わろうとしていたから。
でも、諦め切れなかった。
だから、最後の最後まで探そうと決めた。
世界が終わるそのときまで、探そうと。
それは、小さな覚悟だった。
そして、それを決めたとき、隙間は埋まった。
答えは覚悟。
自分が自分で決めたこと。
そして、それを貫くという覚悟だった。



何だか、今週は立て込んでいます。主に、会社帰りに。（笑
今日は、先輩とお食事でしたし、明日は新年会、明後日はある人と会う約束をしています。（汗
本が、本を買いにいけない…。（泣
時に、これを読んでみてください。
本当にいい話ですので。

半分の月がのぼる空 （電撃文庫） [ 橋本紡 ]