Phos…

昔は、普通に希望を求めていた。
皆と同じように。
希望の光を探していた。
けれども、自分は光を奪われた。
少しずつ、じわじわと。
真綿で首を絞めるように。
徐々に光が奪われていく感覚に。
絶望し、自分は光を失った。
それから、光を求めることを止めた。
光を求めても。
光を探しても。
結局それを見ることはできないから。
それを諦めた。
諦めたつもりだった。
けれども、光を求める人がいて。
その人と一緒にいるうちに。
心のどこかで光を求める自分に気付いた。
その人が眩しくて。
その人のようになりたいと思ったときに。
その心に気付いた。
自分はもう一度光を求めてもいいのだろうか。
一度暗闇に身を置いた自分に。
その資格はあるのだろうか。
そんなことを考える自分に。
その人は教えてくれた。
光を探すことの意味を。
だから、もう一度探そうと思う。
一度見失ってしまった光を。



全く関係ないですが、万華鏡で同じ光を見ようとすると、約4600億年ほどかかるといわれています。
さて、今回のタイトルの「Phos」ですが、これはギリシャ語で読み方は「ポース」です。
日本語に訳すと「光」となります。
そのまま意味ですが、そのまま日本語で書くよりは格好がつくかと想いましたので…。(笑