優しい手…

自分が辛いとき。
苦しいとき、哀しいとき。
その気持ちを溜め込んでしまわないように。
受け止めてくれる人がいた。
自分が全てを吐き出すまで待ってから。
そっと微笑んで。
優しく頭をなでてくれた。
そのときの手が。
とても暖かくて、優しかった。
何度その手の暖かさに。
優しさに救われただろう。
心がとても軽くなって。
とても安心できた。
だから、自分もそうありたいと願った。
誰かに優しくできる手を持ちたいと。
初めはマネをしていた。
ただ、誰かの頭をそっとなでていた。
けれど、何かが違う。
自分が頭をなでても。
その人は安心していないから。
そして、答えを知った。
自分は、その時。
まだ大切なものを見つけていなかった。
それを守るために。
何でもできる。
そういうものを見つけていなかった。
だから、慈しみも。
優しさも、暖かさも。
足りなかったのだと思う。
けれど、今は知っている。
大切なものも見つけた。
果たして、今の自分の手は。
優しいだろうか。



子供心に、暖かい手に凄く憧れていた記憶があります。
さて、今私がしている仕事はかなり大変です。
設計書が全く役に立たないのです。(汗
色々面倒なことになりそうだなぁ。(泣