そろそろ忘年会シーズンの
今日この頃ですが、
皆様、いかがお過ごしでしょうか…?
さて、最近になって、ようやく以前購入した
.hack//Link」を一通りクリアしました。
私はこのシリーズのファンで、小説やゲーム
果てはアニメなど、結構はまっています。
年明け早々には、シリーズ初の劇場版が公開されますので、
楽しみにしています。
さてさて、今回は現在執筆中の小説の小話を少し。
今回の話ですが、いまだにタイトルは未定です。
話しの内容は、戦国自衛隊クレヨンしんちゃんの戦国時代に行くやつ
のような、いわゆるタイムスリップです。
が、今回の主人公は、かなりヘタレです。(笑
イメージとしては、エヴ○のシ○ジ君の初期みたいな感じです。
そんな主人公ですが、今後も生暖かく見守ってあげてください。(笑
ちなみに、現在、8割5分ほど書きあがっていますので、
随時更新していきます。
というわけで、今回分を更新します。
以上、本日のgachamukでした。
それでは、どうぞ。




それからすぐに、全員が食事の最中だったことを思い出し、食事を片づけようとした女中に、全員で平謝りをすることで、なんとか事なきを得た。
 やがて、全員が食事を終えたころには、すでに日が暮れてしまっていた。
「本当なら、もっと明治の話を聞きたいところだが、今日はもう日が暮れてしまったからな。続きは、また今度聞かせてもらうことにして、今日はもう休もう。」
 隆宗が少し名残惜しそうにしながらも、夕食の席を締め、光姫と幸もそれに賛同した。
 唯一、明治だけは、不思議そうにしていた。
「まだ、日が暮れたばかりなのに、もう寝るんですか?」
 明治の問いに、三人は当たり前のように頷いて、そのまま各自の部屋に戻ってしまった。
 明治はしばらく不思議そうにしていたが、やがて諦めたように肩をすくめると、自分の部屋に戻っていった。
 明治が自分の部屋の戸を開けると、女中がすでに用意してくれていたのだろう、布団が中央に一組敷かれていた。
 未来から来た明治からしてみれば、まだ日が暮れたばかりのこの時間に寝てしまうのは、早すぎるとは思うが、他に何かやることがあるわけでもないので、仕方なしに、布団へともぐりこんだ。
 しかし、未来でも例外を除いて、こんな早い時間に寝たことのない明治が、当然そのまま眠ってしまえるわけでもない。
 そこで、明治は、今日自分が体験したことを思い出すことにした。
「今日は本当に変な一日だったな。」
 部屋で考え事をしていたら、「お守りの石」から放たれた不思議な光に包まれて、気が付けば、戦国時代にタイムトラベルをしていた。
 これだけでも、大変な事件なのに、さらに、いきなり刀を持った武士に切り殺されかけて、かとおもえば、隆宗に助けられ、この八洲城に連れてこられた。そして、ここが戦国時代だとわかって、隆宗たちに未来のことを話した。
 今思い返してみても、異常としか言いようがない事態である。
 そうして、一日を思い返しているうちに、明治は自分自身のとある変化に気づいた。
 明らかに、戦国時代に来るまでの自分と、戦国時代に来てしまった今日の自分とで、性格が変わっているのだ。以前の自分であれば、きっと今のこの状況を悲観するか、あるいはパニックに陥ってしまうか、どちらにしてもネガティブになって、状況を受け入れることができなかったであろう。
 しかし、今の自分はどうしたことか、いつの間にか、過去へタイムトラベルしてしまったという、明らかに異常な状況を受け入れてしまっているばかりか、この時代に馴染もうとさえしている。
 今までの自分からは、およそ想像すらつかないような変化に、明治は驚いた。
 何がきっかけとなって、自分の性格が変わったのか、まったく心当たりがない。
 そのきっかけが気にならないと言えば、嘘になるが分からないのであれば、考えても仕方ないことである。であれば、今は気にするだけ無駄だろう。
 そこまで考えた後、明治はふと自分の時代にいる、母親のことを思い出した。
 昨日までいた息子が、突然いなくなってしまったのだ。さぞかし、心配しているだろうし、もしかしたら、警察に捜索依頼を出しているかもしれない。
「未来に戻ることができたら、謝らないといけないかな。」
 そうつぶやいた後、明治はいつの間にか訪れた眠気に身を任せ、目を閉じたのだった。
 そうして、明治のこれまでの人生の中で、最も波乱に満ちた一日は幕を閉じた。