無限と有限…

全ての物事には終わりがある。
人間には永久に等しい時間も、いつかは終わりが来る。
それでも、多くの人たちは永遠を望んできた。
いつまでも、自分の時間が続くようにと。
いつまでも生きて永久に生を楽しめるようにと。
しかし、本当に永久とは楽しめるものなのだろうか。
全ては終わりがあるから儚く、美しく見える。
桜も、人生も、全て。
そして、人は美しいものを愛でる。
だから、人はいつか終わるだろう生を一生懸命に生きる。
最後まで美しく生きようとするから。
美しく生きるものを愛でるから。
そして、終わりがないものは哀しい。
それは、いつしか忘れられるものだから。
それは、全てにおいていかれるものだから。
永遠に続くものよりも、一瞬で終わるものを人は見ようとする。
だから、私は限りある生を楽しむ。
懸命に生きようと思う。
終わりがあることは哀しいことではない。
それは、同時に始まりでもある。
それを知っているのだから。



多くの権力者は永遠を望む人が多いです。
いつまでも自分が生きていられるということが寂しいものだと知らないからです。
何だか悲しい人たちですね。