空白のとき…

朝起きる。
仕事に出かける。
流れる人ごみ。
街を歩く人々。
その流れに組み込まれる自分。
社会という大きな歯車の一部になった錯覚。
時々、自分がいる意味を見失う。
そうして、途方にくれる。
そんな時、何もない時間を作る。
周りの環境に一切縛られることのない空白の時間。
そんな時間に、ふと空を見上げる。
時には蒼く、時には黄昏、時には暗い空を。
ゆっくりと流れる雲。
光と闇の狭間の朱。
蒼銀の月と、小さな星に彩られる闇。
それらをゆっくりと眺める。
そうして思い知る。
自分は小さな存在だと。
まるで、一瞬で消える泡のように。
けれども、今自分はここにいる。
そうして生きている。
だから、小さな存在でも懸命に生きよう。
決してあせることはないけど。
それでも一生懸命に生きよう。
そうして、また自分を取り戻す。
そうして代わり映えのない日常に戻っていく。
自分を見失うたびに、空を見上げながら。



会社に入って早一月がたとうとしています。
今ではすっかり満員電車にもなれ、人の流れの一部を形成しています。
さすがに、時には人が多すぎて圧迫死思想になりますが…。(汗