Hide and Seek…

この世界に存在すること。
自分がいて。
人がいて。
全ての生命がいる。
けれども、本当に自分はいるのだろうか。
本当は、誰かが見ているゆめかもしれない。
本当は、何かのプログラムの産物かもしれない。
誰かが見ている夢ならば。
誰かが目を覚ましたとき、私は消える。
夢の世界の住人は現実ではないから。
何かのプログラムの産物ならば。
オペレータがプログラムを終了させてしまうと。
私は消える。
プログラムは決まったことしかできないから。
人が存在すること。
それは、自分の主観では成り立たない。
誰かがいて。
その誰かが、自分を観測し、そこにいることを望んだとき。
初めて自分は存在する。
それは世界の全てに通じるもの。
だから、私はしっかりと視る。
大切な人を、大切なものを。
この世界から消えてしまわないように。
でも、私は誰が視るのだろう。
私はどこにいるのだろう。
誰でもいいから。
私を見つけて欲しい。
だから、私は叫ぶ。
自分はここにいると…。



タイトルのHide and Seekは和訳するとかくれんぼになります。
一時期有名になったホラー映画にも登場した英語です。
私はホラーが嫌いなので、見ていませんが…。(汗