ナガレヨワガナミダ…
人は生まれてきたとき、必ず泣く。
しかし、涙が流れることはない。
それは、生きるための手段だから。
そして、いつか成長し。
人は涙を流すことを知る。
自分の悲しみを。
自分の悔しさを。
自分の怒りを。
自分の嬉しさを。
心から、表現できるもの。
それが涙。
けれど、いつしか人は涙を流すことを忘れる。
偽りの仮面で隠し。
心を無理やり押さえつけ。
涙が溢れることを我慢する。
そうしているうちに、人は涙を流せなくなる。
例えどんなに哀しくても。
どんなに悔しくても、嬉しくても。
涙が流れることはない。
心からの感情を、偽りの仮面が覆い隠しているから。
泣いていることを悟られたくないから。
でも、人は泣くことをやめない。
そして今、私は泣いている。
辛いから。
哀しいから。
嬉しいから。
泣いている。
だから、流れよ我が涙。
渇いた心に潤いを齎せ。
今回のタイトルは元になった本があります。
それはこの本です。
流れよ我が涙、と警官は言った (1981年) (サンリオSF文庫)
- 作者: フィリップ・K.ディック,友枝康子
- 出版社/メーカー: サンリオ
- 発売日: 1981/12
- メディア: 文庫
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