マヨイビト…

夢を見た。
誰にも気付かれず。
誰にも必要とされず。
自分の居場所をなくす夢。
苦しくて、哀しくて。
それでもどうすることもできずに、ただ佇んでいた。
その世界で私はたった一人の迷い人だった。
どこにも居つくことができずに。
ただ転々と歩く。
自分が存在できる場所を求めて。
いつかそこが見つかると思って。
涙が溢れてきても。
どんなに自分が傷ついても。
ただ歩き続けた。
そして、見えた一筋の光。
もう少しで手が届きそうで。
必死に手を伸ばす。
けれど、その光は消えてしまった。
蜃気楼のようにはかなく。
そして、遥か遠くに姿を現す。
追いつこうとすれば、逃げてしまう。
けれども決して諦めない。
いつか追いつくことができると信じて。
その光を手にすることができると信じて。
そして、何よりも安らぎを手にできると信じて。



この夢は実際に私が見た夢です。
眼が覚めたとき、私は泣いていました。
あれは吃驚したなぁ。(汗