やさしい光…

世界に満ち溢れる光。
それは、とてもやさしくて。
とても、暖かい。
でも、大切なものを失った日から。
光を拒絶してしまった。
あの光が、自分を笑うようで。
自分を焼き尽くすようで。
とても耐えることができなかったから。
そして、いつの間にか、闇に身を寄せた。
光が届かなく。
暗闇が覆い、とても寒い世界へ。
これでいいと思っていた。
自分にはその資格がないから。
大切なものを失ったのは自分のせいだから。
絶対に守ろうとしたのに。
守ることができず。
この手から離れてしまった。
それは二度と戻らない。
そんな自分が許せなくて。
身を寄せた闇が身体に馴染んでいった。
でも、あるとき、闇から自分を連れ出そうとする人がいた。
ここにいるのはとても哀しいから。
ここにいるのはとても寒いから。
そういって、自分を連れ出そうとする。
でも、自分は凍り付いてしまっているから。
動くことができない。
その人は、ゆっくりと氷を溶かし、自分を連れだした。
そして、自分は思い出した。
世界に溢れる光の優しさに。
その光が持つ暖かさに。
そして、自分は救われた。



最近はとても涙腺がゆるくなってしまいました。
電車の中などで本を読んでいて、少し感動的な場面でほろりときてしまいます。(汗
おかげで、変な人に見られていないかびくびくしますよ。(笑