枯れた涙…

記憶の中で、誰かが泣いていた。
溢れる涙をぬぐいながら。
声を上げて、小さな子どもが泣いていた。
それは、幼いころの自分。
とても素直に泣いていた。
きっと、とても哀しかったのだろう。
とても辛かったのは覚えているから。
でも、それから時間が経って。
今の自分がここにいた。
けれど、今の自分には泣いた記憶がない。
どれくらい前からかは分からないけど。
哀しくても、辛くても、泣いた記憶はない。
違う、本当は泣いていないわけではない。
とても、哀しくて、とても辛くて。
本当は泣いていた。
けれど、涙が出てこなかったのだ。
大切な人を失っても。
心がとても痛くなっても。
涙が出ては来なかった。
もう、自分の涙は枯れてしまったのだろうか。
もう、自分の頬を伝うことはないのだろうか。
そのことが、余計に辛かった。
涙を流して泣いていたときは気付かなかったけど。
涙を流せば、心の痛さは和らいでいた。
でも、今は流れない。
だから、とても辛い。
渇いていくばかりで、潤うことがないから。
罅割れて、ささくれて、とても痛い。
いつか、涙が戻るときがあるのだろうか。
乾いた大地に降り注ぐ雨のように。
自分を潤してくれるのだろうか。



最近は、本当に涙が出ません。
だからでしょうか、ドライアイで眼がきついです。(汗
1月ほど前に購入した目薬が、そろそろなくなりそうです。(笑
そして、ドライアイの次は、花粉症の季節。(泣
あぁ、無情。