手を引くもの…

いつの間にか自分は暗い闇の中にいた。
どこを見回しても闇が広がっていて。
光は全く存在しない。
どの方向に進めばいいのかもわからず。
どこが壁なのかも分からない。
でも不安は無かった。
自分の手を引いて。
導いてくれる人がいたから。
その人を見ることはできないけど。
自分の手をつかんでいるその人の手は。
とても暖かくて。
自分に安心を与えてくれた。
その人は、迷うことなく。
自分をどこかへと誘ってくれた。
だから、安心して進むことができた。
でも、何時しかその人は居なくなった。
自分の手を包んでいたぬくもりが消えた。
そばに居たその人が居なくなったのは。
とても不安だった。
でも、その人は自分に自信をくれた。
ここから先を歩いていく自信。
自分の力で進んでいく自信。
だから、ゆっくりだけど進んでこれた。
そして、あるとき。
迷っている人を見つけた。
昔の自分のように。
どこかも分からない世界で。
震えている人。
そして、自分は手を引いてくれた人を思い出した。
その人のように、誰かに自信を付けさせてあげたい。
それができるまで、手を引いてあげたい。
だから、自分はその人の手を取った。
そして、その人が安心できるように。
しっかりと手を握った。
それから、その人を導くように。
ゆっくりと歩き出した。
やがて、別れるときが来るまで。
自分のぬくもりを分け与えながら。



人はいつか誰かに頼られる人になりたいと願うものです。
さて、今日も一人でぶちぶちと文句を言いながら仕事をしていました。(汗
単体テストが完了したものをもう一度単体テストするとバグが発生するのは何でだ!
しっかりテストしろよ!帰れないだろ!(泣
そんな文句を言いながら、作業しています。
隣の人が吃驚していました。(笑