同じもの…

とても大切にしていたものがあった。
それは、自分の誇りも同然。
それが傷つくことは、自分が傷つくことであり。
それが無くなったとの事は考えられなかった。
それくらいに当たり前だった。
それが自分のそばにあることが。
けれど、あるとき。
それを壊されてしまった。
それを失うことを想像できなかったのに。
それはあっさりと自分の前から無くなった。
自分の一部とも言うべきものが。
なくなってしまったのだ。
自分は呆然とした。
それは現実に起こったことなのに。
どこか現実として受け入れることができなくて。
何かの悪い冗談か。
悪夢だと思い込もうとした。
きっと眼が覚めると。
それはいつもと変わらずそこにあるのだろう。
そんなことにすら思えてしまった。
けれども、現実にそれは起こってしまった。
その事実はどうしようもない。
誰かが言った。
同じものをもう一度手にすればいいと。
けれども、それは違う。
例え、姿形は同じでも。
そこに篭められた時間、想い、記憶。
その全てが同じものなど存在しないのだ。
一度失ってしまったものは、二度とは戻らない。
だから、自分は。
その現実を受け入れるしか道が無かった。



一度失ってしまったものを取り戻すことは誰にもできません。
さて、本日はなぜか朝から右の親指が鈍い痛みを発しています。(汗
もしかして、寝ている間につき指でもしたのでしょうか。
キータイプをするのにも結構苦労していたりします。(泣