剥落…

絶対に取れることはない。
そう思っていた。
あらゆる状況に対応するために。
いくつもの仮面を用意して。
その仮面をつけて。
いくつもの役割を演じ続けた。
誰にも、それを。
縁起だと悟られないように。
できるだけ自然に。
きっと、誰も気付かなかっただろう。
ただ一人を除いて。
その人は、表面の自分ではなく。
自分の本質を見抜いていた。
本当は自分がどういう人間で。
何を求めていたのか。
そして、その人は。
いつでも、自分自身を見てくれていた。
だからだろう。
その人の前だけ。
自分の仮面が。
剥離していった。
ぽろぽろ崩れながら。
自分から剥落していった。
その下にあるのは。
自分ですらも忘れてしまっていた。
本当の自分。
そして、残るのは。
仮面のカケラと。
自分の本心。



タイトルは「はくらく」と読みます。皆さん読めましたか?
さて、明日は病院で検査を受けてから会社へ行くため、午前だけ休みをとりました。
本当は丸一日休みたかったのですが、許してくれませんでした。(泣
色々柵があって面倒です。(汗