安直な選択…

いつもそうだった。
何をしてもうまくいかなくて。
他のみんなが当然のように。
こなしていることを。
人の何倍もの時間をかけて。
ようやく達成する。
そんな自分の才能のなさに。
そして、自分の不器用さに。
誰よりも、自分自身が。
呆れ、嘆いていた。
新しいことを始めても。
長続きすることはなく。
最初は先導していたはずなのに。
いつの間にか、最後尾にいる。
それが、とても哀しくて。
とても、辛かった。
だから、時々。
自分の背負っているもの。
自分が持っているもの。
そのすべてを投げ出して。
安直な選択をしたくなるときがある。
それは、世界のどんなものよりも。
甘美で、魅力的だから。
でも、それは。
この先の道も何もかも。
全てを閉ざしてしまう。
だから、結局自分は。
未来も現在も過去も。
捨てきることができなくて。
安直な選択をできないでいた。
そして、いつも。
些細な未来を希望にして。
自分に言い聞かせる。
それでいいのだと。



きっと、誰にでも些細な楽しみ、希望というのが少し先の未来にあるのではないでしょうか。
さて、私の近所のセミたちもだいぶ数が減ってきて、晩夏だということを実感します。
なんだか、季節の変わり目を感じることができるのはいいですね。(笑
でも、体調だけは崩さないように気をつけます。(汗