だいぶ寒くなってきた
今日この頃ですが、
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
さて、ここ最近、朝起きて一言目が
仕事行きたくねー
何ていうダメ人間になりつつある
私ですが、先日、久方ぶりに
映画を見てきました。
猿の惑星 創世記」です。
これが、意外に面白かったです。
他にも今後見たい映画が出てくるし、
ほしいゲームも出てくるので、
真面目に働いて、お金を稼ごうと思います。(笑
そんなこんなでいつものように
お話を更新します。
しかし、今書いているところが予想以上のボリュームに。(汗
一度、校正の時に削ろうかと思います。
以上、本日のgachamukでした。
それでは、どうぞ。




 家に帰った明治は、キッチンのテーブルにある書置きを見て、深いため息を吐いた。どうやら、母親は今日も遅くなるようで、夕食が冷蔵庫に仕舞ってあるらしい。明治は無表情にその書置きを見た後、くしゃくしゃに丸めて、ゴミ箱へ突っ込んだ。そして、苛立たしげに、自分の部屋にこもってしまった。
 制服を着替えた明治は、そのまま倒れこむように、ベッドに横になった。
 自分をいつも虐げる、財部たちが嫌いだ。相談にも乗ってくれない、教師たちが嫌いだ。自分がこんなに辛いのに、それに気づかない母親が嫌いだ。何より、弱い自分が一番嫌いだ。強くなりたくないわけではない。事実、一時期、強くなろうといろいろとやってみたけど、努力が辛くなって、結局中途半端に投げ出してしまった。
 辛いこと、苦しいことからすぐに逃げようとするのは、自分の悪い癖だと思う。直さなくてはいけないと思う。けれども、結局その癖を治そうとする努力すらも投げ出してしまった。
 きっと、このままでは、高校三年間、下手をしたらその先もずっと、財部たちの奴隷同然の生活を送らなくてはならないだろう。
「そんなのは、嫌だ。」
 自分以外誰もいない、静かな部屋の中で、明治はぽつりと呟く。でも、今の自分を変えることは、とても難しい。
「どうしたら良いんだろう。」
 電気をつけていない部屋の天井を見上げながら、明治は自問を繰り返す。
「強くなろうにも方法も分からないし、どうせ自分なんかがやったって無駄なんだ。だったら、あいつらの弱みを握る?先生でさえも何もできないのに、僕が?無理だ。じゃあ、誰か、強いやつを味方につける?どうやって?大体、誰が強いんだ?本当に味方に付いてくれるのか?」
 考えていることがどんどんマイナスな方向になってしまっている。
 明治はやがて、諦めたようにため息を吐いた。
「結局、あいつらが飽きてくれるか、新しいやつを見つけてくれるかしないと無理か。」
 今のところ、明治は財部たちにとって、都合のいい存在なので、手放そうとはしないだろう。
「神様は意地悪だ。才能にあふれた人がいるのに、どうして僕には何の才能もないんだろう。不公平だ。」
 信じてもいない神を恨んだところで、どうにもならないことくらい、さすがに明治も理解している。
 明治は、さらにネガティブ思考を続けようとしたが、まるでそれを拒否するかのように、明治の腹の虫が騒ぎ立てた。明治は、そのことに苦笑しながら、とりあえず考えることをやめるのだった。